LOX -index
LOX -index
LAB(超悪玉コレステロール)と、LABと結合タンパク質であるLOX-1の2項目を測定しLOX-index®を計算し脳梗塞・心筋梗塞のリスクを評価します。
血管中に脂質が入るメカニズムを着目しLABとLOX-1を測定します。
LOX-1が血中を漂うLABを認識し捉え、結合されることで血管壁にダメージを与えます。 sLOX-1が高いと血管炎症が進んでいる傾向があり、LABが高い方は体内酸化ストレスが高い傾向があります。 LOX-indexはこれらを掛け合わせた生理学的指標で、脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクに相関があることが分かっています。
国立循環器病研究センターで発表された血管内皮障害のメカニズム解明・研究成果に基づいて開発された脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを表すバイオマーカーであるLOX-index®(株式会社プリメディカ)を行います。
予防可能な疾患である動脈硬化による脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを可視化し、推奨される予防検査、食生活、ライフスタイルを知ること。
1
【カウンセリング】
医師が検査疑問を伺い説明します。
2
【クロージング】
注意事項をご確認後、同意書にご記入いただきます。
3
【血液検査】
採血検査を行います。
4
【終了・会計】
検査終了、会計後お帰りいただけます。
5
【検査結果報告】
約3週間後、再診いただき結果報告・対策を説明いたします。
LOX-1とLABについての研究論文が数多くあり、動脈硬化を中心とした炎症疾患でバイオマーカーとなり得るとされております。 国内発表論文ではLOX-index®と心血管疾患および脳梗塞との関連性について、LOX-index高値は心血管疾患発症リスクと有意に関連し、LOX-index低値は脳梗塞発症リスク低下と関連しており、脳梗塞発症に対し予防的に働く可能性が示唆されております。 (Nobutaka Inoue etc. LOX index, a novel predictive biochemical marker for coronary heart disease and stroke Clin Chem. 2010 Apr;56(4):550-8.)
LOX-index®検査では健康診断などでは測定しない、動脈硬化の原因となる新しい物質を測定しています。健康診断の結果が正常な方も一度検査を受診されることをおすすめいたします。
下記に該当される方は検査数値が高く出る傾向がございます。可能な限り平常時での検査をお勧めいたします。
脂質異常症治療薬、抗血小板薬、降圧薬を服用されている場合は、検査数値が低く出る可能性がございます。(本検査は薬を服用されている現状のリスクを評価しています。)
LOX-index®の結果が悪かった場合は二次検査をお勧めします。 二次検査には頸動脈エコー検査・CABI、ABI/PWV検査など当院で可能な検査もございます。 精密検査はMRIや心臓CTなどがありますが、当院では施行できませんので近隣医療機関をご紹介いたします。
健康診断と同様に年1回程度の定期的検査をお勧めします。生活習慣改善によりLOX-index®の値は改善しますので、定期的な状態チェックをお勧めします。